燃料について |
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原油の精製
原油は加熱炉で約350℃に加熱され、「常圧蒸留装置」に送り、加熱された原油はこの蒸留装置の中で、いったん油蒸気となり、その後冷却されます、沸点の低いものから高いものへと一定の沸点範囲内に、順番にいろいろな石油製品のもとになります。この石油製品のもとを「留分」といいます。 |
原油を精製し作られる製品は大きく分けて以下の製品として作られます。 |
・ ガソリン、ナフサ |
・ 灯油、軽油 |
・ 重油 |
しかし、この20年の間に石油精製方法が変わり「常圧蒸留装置」からより高温、高圧、触媒を使用するFCC装置(接触分解法)によって精製される製品が増えています。その結果として、原油からの各製品比率は増えますが燃焼特性(燃焼時間等)から見れば決してよい燃料だとは言い切れません。その結果、各燃焼機関のメンテナンスコストの増加、燃料に起因するエンジントラブル、燃焼機器のトラブルが増加しています。特に燃料に起因する問題とはされず、エンジンオイルの問題、整備不良または使用法の誤りとされている例も少なくはありません。 |
燃料の燃焼特性を考慮して
内燃機において燃焼時間を重視する理由として、下記の図1Bのように、内燃機には熱エネルギーから力エネルギーに変換する有効時間があります。よい燃料を選び、燃料にあった燃焼機関の運転を行えば燃料消費の問題だけでなく、最近問題になっている環境破壊の観点から考えても、有害排出物を低減することにつながります。しかし、現在の燃料規格では燃焼をして使用する燃料に対して、燃焼させて特性を測る規格がありません。また時折、使用される測定方法(CFRエンジン)でも燃焼特性まで測定することは困難です。特に石油製品は時間と保管された環境・使用条件の中でその燃焼特性を変えていきます。 |
当社はこのような石油事情を踏まえて石油製品を使用されるユーザーの方に、より正確な燃料情報を提供することにより、燃料消費率、燃焼機関トラブル、燃焼機関の信頼性等をを解決し、よりよい地球環境に考慮したいと考えております。 |
その他、現在代替燃料として現在として注目されているものとして
・BDF(バイオ・ディーゼル・フューエル)植物油を原料とし作られるディーゼル燃料 ・エマルジョン燃料(燃料油と水を混合、乳化させ作られる燃料) ・石炭液化燃料(石炭を液化して作られる燃料) |
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